祖母と正夢の話
突然ですが皆さんは正夢を見たことがありますか?

私はあります。
夢で見たことが現実に起きていることがたまにありました。
実際に夢で起きたことを目のあたりにした瞬間、ああこれは夢で見たことがあると思い出すのです。
変な夢は結構覚えるのですが、正夢は結構忘れてしまいますね。
いつ見たのかははっきりと覚えてないのですが、大抵1か月前とか一週間前に見たとぼんやりとした程度に思い出します。
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さて、私が忘れられない正夢といいますか出来事があります。
それは祖母が亡くなったときのことです。
祖母は10年間闘病生活を送っており、入退院を繰り返してしました。
最後に祖母は病院で息を引き取り、その後は親戚のおじさんたちが葬式の段取りをしました。

家族葬で祖母を見送ることになりましたが、葬式の会場に入った瞬間ふと既視感に襲われました。
床や祭壇、蛍光灯の色など見たことがあるなあと思った私はふと気づきました。
これは夢で見たことがあると。
大体見たのは年末の頃、その時は祖母が亡くなるなんて信じていませんでした。
祖母には母親、私から見たらひいおばあちゃんがいて年齢を考えると先に亡くなるのはひいおばあちゃんだと思っていたのです。
夢を見る一週間前に祖母に会いましたが、祖母はまだ元気でした。
しかし、年を越してからは祖母は急に弱弱しくなったのです。
最期に会ったのは祖母が亡くなる一週間くらい前でしたね。
その時は食欲がなく、話をするのが大変そうでした。

さて夢の中で見た光景が現実でも起きたのですが、異なる点がありました。
夢の中には祖母が書いた手紙があったのです。
その手紙には私が死んだのを悲しまないでほしいと書かれていました。
もしかしたら昔流行していた歌の影響をうけていたかもしれません。
祖母は昔『千の風になって』が好きで、CDを聞いてました。
あの歌は素晴らしいですよね。
自分が死んだ後のこと、そして残された人たちに対する愛をうたってますからね。
あの歌を聞いて死んだあとは悲しいだけではないのだと感じました。
現実では祖母からの手紙はなかったのですが、こんな話があったと母から聞きました。
それは亡くなる数日前のこと。
母が病室を出る際、祖母がやたらとバイバイと手を振っていたと。
もしかしたらあれは自分の死を悟っていたのではと後に母はそう思いました。
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あの手紙は祖母の想いなのだろうかと時々気になります。
祖母とは最後、特にこれと言った話はせずに別れました。
私は夢で見た祖母のメッセージを大切にしながら前を向いて生きていこうと思います。