映画 ナイル殺人事件(ケネス・ブラナー版)の感想
今年の2月、喜ばしいことが起こりました。
それはずっとコロナのせいで公開が延期されていた映画がやっと公開されたのです。
ナイル殺人事件、ケネス・ブラナーが主演でかつ監督をしている作品です。
これまで何度か公開が延期、しまいには無期限延期となってしまい、いつ公開されるのかとハラハラしました。
実は前回のオリエント急行を見たこともあり、ケネス・ブラナー版のポアロ面白いなあと興味をもって待ってました。
ナイル殺人事件の魅力、そして迫力について語りたいと思います。
*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*
ナイル殺人事件の基本情報
原作:ナイルに死す(アガサクリスティー著)
ナイル殺人事件の原作はアガサクリスティーの小説です。
アガサクリスティーはミステリーの女王として様々な小説を書きました。
今回出てくる探偵はポアロです。
ポアロはベルギー出身で英国在住、トレードマークは口ひげです。
ナイル殺人事件の感想
愛と欲望
ナイル殺人事件の被害者はお金持ちの女性。
彼女の周りには様々な人がいますが、真の愛情に飢えていました。
金持ちであるがゆえに欲望を抱く者、悪評の父親の娘として恨みを抱く者など一癖強いものたちが結婚式兼新婚旅行に同行します。
いつ誰が殺人を犯してもおかしくないという緊張感でハラハラしました。
様々な人の裏側を見ていると被害者がかわいそうだと感じましたね。
被害者に落ち度があると思われましたが、実はそれは仕組まれた罠だったと知ったときには同情しました。
名探偵の光と闇
今回、旅行者だけではなくポアロも光と影が描かれました。
ポアロは名探偵として有名になりましたが、トレードマークのひげが生れた理由が描かれたことにより彼も悲しい過去を抱えていることが明かされます。
憧れの名探偵が事件現場に居合わせた当事者に強く詰問する姿にはドキドキしました。
名探偵は大抵、当事者とは一線を画す存在ですが今回は彼らと同じ立場になっていました。
みんなが光と影を抱えながら生きている、その憧れと失望を経験して日常に戻ると言う物語でした。
美しい映像、音から旅行している気分になれる
とにかく一番良かったのは映像の美しさと音の良さですね。
自然と登場人物と共にエジプトを旅行している気分になりました。
あの朝の雰囲気が私が一番好きなところです。
川のせせらぎ、鳥たちの鳴き声、夜から朝になるあの境目のところ。
そこから自然と水と土の香りを感じました。
エジプトに行ってみたいと思うくらい素敵な映画です。
続編はあるのか?
ナイル殺人事件は前回のオリエント急行の続編、後の話でしたが続編があるのか気になりますね。
ラストを見ているとこれで完結したような気がしますが、どうなるのかわかりません。
ポアロが出てくる小説は他にもあるため、作られたら面白そうだなと思いました。
ケネス・ブラナー版のポアロがまた作られたら見てみたいですね。
過去の映画、そして原作からどのように表現していくのか、それがケネス・ブラナー版の面白さだと思いました。
*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*–*
今回読んでいただき誠にありがとうございました。
ナイル殺人事件の小説を読んでみて、映画との比較についてまとめましたのでぜひこちらもご覧くださいませ!
非日常で起きたハラハラドキドキをあなたも味わってみませんか?